一太郎35周年記念スペシャルサイト

[詠太10th特別企画]
「詠太10」4人の話者が大集合!座談会

音声読み上げソフト「詠太」は2011年2月の登場から間もなく10年目に突入します。
「詠太」話者のもとに読み上げを依頼される文書は千差万別。
今回は「一太郎」上位版で知る人ぞ知る便利機能「詠太」の"中の人"たちが大集合。
新話者として参加するRISAの質問に答える座談会を開催しました。

RISA

RISA

今年から詠太の話者として読み上げを担当する新人。

AKIRA

AKIRA

新世代話者として、RISAの1年先輩にあたる。性格はやや真面目。

MISAKI

MISAKI

初代「詠太」からの話者。SHOW、SAYAKAの時代を知る生き証人。

JULIE

JULIE

アメリカ出身の英語話者。日本で詠太の仕事について4年になる。

全体通して聴く

RISA

RISA

はじめまして。RISAです! きょうは、詠太10周年を記念して、初めて詠太の話者を担当するわたしRISAが、先輩話者のみなさんを交えて、いろいろなお話をうかがいます。

AKIRA

AKIRA

AKIRAです。昨年から詠太の読み上げを担当しています。よろしくお願いします。

MISAKI

MISAKI

こんにちは。MISAKIです。初代の詠太から、もうすぐ10年。本当に早いものです!

JULIE

JULIE

Hello. I'm Julie. I have been reading English Documents since Eita 6.
<こんにちは、JULIEです。詠太6から英語文書を読み上げています>

いつでもどこでも、何でも読み上げる。それが「詠太」話者の使命

RISA

RISA

AKIRAさん、詠太の話者になると、一太郎の文書だけでなく、さまざまな文書を読み上げるよう依頼されることになるって聞いたんですが。

AKIRA

AKIRA

はい。詠太は、Shurikenのメールや、Webブラウザーのテキストを読むことができるからです。

MISAKI

MISAKI

知らなかったという人は、詠太7から登場した“どこでも詠太”を試してみるのがおすすめ。Webブラウザーや表計算ソフトのテキストも、クリップボードにコピーできれば、読み上げることができるわ。

AKIRA

AKIRA

これを使って、英語の論文や教材、Webサイトの文章をJULIEさんに依頼する方も多いと聞きました。

JULIE

JULIE

I often read international news written in English.
<私はよく、英語で書かれた国際ニュースを読みます。>

RISA

RISA

テンポやスピードを変えて、何度も読み上げを依頼されることもあるそうですね。

AKIRA

AKIRA

声のトーンを3段階に変えられるほかに、読み上げスピードを2分の1倍速から2倍速まで調整できますからね。ゆっくり読み上げたり高速で読み上げることもできます。

MISAKI

MISAKI

私たちもいま、1.25倍速で読み上げてます。スピーチのように、時間の決まっている原稿を作るときは、“読み上げ時間計測”ボタンを押すと、その再生スピードで読み終わるまで何分何秒かかるか、すぐ分かるようになってるの。

RISA

RISA

会話文と地の文の読み分けや、英語と日本語の読み分けを依頼されて、いっしょに文書を読み上げるときは、私も協力してがんばります。

人名も地名も略語も。言葉を学ばなければ始まらない

RISA

RISA

MISAKIさんに聞きます。詠太はついに10年の節目を迎えますが、初代からどんな変化がありましたか?

MISAKI

MISAKI

詠太を通してみなさんをお手伝いできることが増えたのと、とにかくたくさんの言葉を覚えたのが印象的ね。

RISA

RISA

たとえばどんな言葉ですか?

MISAKI

MISAKI

最初の頃は、固有名詞が少し苦手だったの。“友近”や“宇都木”といった個人の名前をたくさん覚えたんだけど、今でも読み間違えたり、人の名前と知らずに読み上げたりしないか、いつも心配。"白金高輪"や、"親不知"、”関門橋”みたいな全国の地名も、いっぱい学習してきたのよ。

AKIRA

AKIRA

前の話者だったSHOWさんも、“テレ東”や、“食洗機”のような、一部省略された言葉を間違えないよう、いろいろ勉強したと言っていました。

RISA

RISA

あの有名テレビ番組でもおなじみのSHOWさんが、“テレ東”を勉強する姿は、ちょっと想像がつきませんね。

MISAKI

MISAKI

“青梅特快”や、“空弁”、"NISA"のような、国語辞典に載っていないとか、最近になって収録されたような略語とかもいっぱいあるわ。読み上げを依頼するかたが、あらかじめ読み上げ用の辞書に追加してくれているとは限らないから、なるべく覚えておきたいわね。

RISA

RISA

英語はJULIEさんにおまかせしているところがありますが、本当によどみなく読み上げていて、安心します。

JULIE

JULIE

Thank you. All of you are good at Japanese, so I will contribute you at English.
<ありがとう。日本語はみなさんが得意なので、私は英語でみなさんに貢献します。>

人に見せるための創作にこそ「聞く校正」がおすすめ

RISA

RISA

AKIRAさんは、2019年から詠太を担当されていますが、1年間でどんなことが印象に残っていますか?

AKIRA

AKIRA

最近、小説の執筆に一太郎を使うかたが増えているので、会話文の続く文章を読むことが多いのには、少し驚きました。詠太は、口語文のトーンも自然になるよう注意を払っていますが、フィクションに出てくる人物の台詞は、とにかくバリエーションの幅が広いのが特徴的です。

RISA

RISA

たしかに、子どもからお年寄り、時代劇の登場人物や宇宙人まで、さまざまな会話をカバーするのは大変そうですね。

AKIRA

AKIRA

“キョドる”、“お義父さん”、“中二病”といった言葉や、“スカスカする”、“シャリシャリする”といった擬音語・擬態語も数多く学習しました。

RISA

RISA

書いた内容を私たちが代わりに読み上げることで、誤字、脱字を見つけるお手伝いをするというのも詠太の大きな役目だと、開発の“中の人”から聞いています。

MISAKI

MISAKI

小説のように書く量が多いと、目で追ってチェックするのも大変よね。でも、私たちはどれだけ読んでも疲れないのが自慢なの。一太郎の文書校正機能に加えて、聞いていて疲れないペースで、私たちに読み上げを依頼してくれたら、嬉しいわね。

AKIRA

AKIRA

“自分で書いた文章を声に出して読まれるのは恥ずかしい”という方も、ヘッドフォンをつけて確認してほしいです。文字のミスや、内容のおかしな部分を、気づかず公開してしまったときの恥ずかしさに比べたら、事前に気づいたほうがずっとよいと思います。

JULIE

JULIE

As the Japanese saying goes, "Listening" is a temporary shame.
<日本のことわざにもあるように、“聞く”は一時の恥です。>

AKIRA

AKIRA

みなさんの文書の間違いを、私たちはほかの人に教えたりしないので、安心して読み上げを依頼してほしいです。

人間に絶対負けない特技は…………。

RISA

RISA

そういえば、新しい元号の“令和”も、すぐ読めるようになりましたね。

MISAKI

MISAKI

新しい詠太の“隠れた新機能”だと、開発の“中の人”が言ってたわ。数字で書かれた語句も、正しく日付を読めるようになっているから、“令和2年1月1日”と、正確に読めるの。文書の冒頭なんかで“ついたち”って普通に読めないのは恥ずかしいものね。

AKIRA

AKIRA

ビジネス文書やメールといった堅めの文章の読み上げも依頼されますから、こういう部分を正しく読み上げられるよう、日々の鍛錬は欠かせません。

RISA

RISA

AKIRAさんは口語体よりも、少し堅めの文のほうが得意そうなイメージがあります。

AKIRA

AKIRA

一太郎を使うかたの傾向から、こうした文書をしっかり読めるのは大切です。ミスが許されない文書だと、ビジネスでは“棚卸”という言葉や、法律文書の“代物弁済”といった言葉は代表的です。仮想通貨“Bitcoin”や多能性幹細胞“iPS細胞”といった科学技術用語も、北畠親房の“神皇正統記”や、明治の“鹿鳴館時代”のような歴史用語も、ひととおり読み上げられます。

RISA

RISA

たしかに、すごく流暢ですね……。そういえば、MISAKIさんは、これだけは絶対に他人に負けない特技があると聞いたんですが。

MISAKI

MISAKI

“赤巻紙黄巻紙”や“東京特許許可局”みたいな早口言葉では、絶対に人間に負けない自信を持っているわ。3回どころか、10回でも、100回でも大丈夫。

AKIRA

AKIRA

私たちがやったら決着が付かないように思うのですが……。JULIEさんはどうなんでしょう?

MISAKI

MISAKI

JULIEさんは日本語の部分は読めないけど、英語の早口言葉では負けないはず。

JULIE

JULIE

Red lorry, yellow lorry. Red lorry, yellow lorry. Red lorry, yellow lorry....
<赤いトラック、黄色いトラック……>

これからの詠太

RISA

RISA

それでは最後に、みなさんにメッセージをおねがいします。

MISAKI

MISAKI

私とSHOWくん、そしてSAYAKAちゃんの3人で始まった詠太も、今では後輩たちができて、10年になりました。AKIRAくん、RISAちゃんは、新世代話者として、聞き取りやすい声なのも、いいところだと思ってます。私も、少しカジュアル目の文章だと強みを発揮するので、初めてのかたも、ぜひ詠太で読み上げを依頼してくださいね。

AKIRA

AKIRA

詠太は毎年、できることや語彙を増やしてきました。これからもみなさんのお役に立てると嬉しいので、これだけは読み上げられるようになってほしいという語彙や、区切り位置の間違いのミスなどを見つけたときは、ハッシュタグ#詠太10 で発信してみてください。

JULIE

JULIE

We aim to help you as a team. When you see English sentences in any documents, please ask me to read them out.
<私たちはチームとしてみなさんの力になることが目標です。英語の文章を見かけたら、ぜひ私に読み上げを依頼してみてください。>

RISA

RISA

私も新しい話者として、これからがんばります。ぜひよろしくお願いします!