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花子デザイン講座

和風の模様を描く

単純な直線の組み合わせの図形を、連続直線で簡単に描くコツは、グリッドへのスナップを活用することです。
必ずしも完成図形のとおりに描く必要はなく、グリッドにスナップしやすいような縦横の比率で描いて、描画が終わったあとで拡大/縮小などの変形機能を使って整形する、といった手順にすれば、さらに作業が効率的になります。

■応用する機能■
・グリッドの設定
・矢羽根模様
・麻の葉模様

■グリッドの設定

まずは、グリッドへのスナップを利用できるように、グリッドの設定を行います。
ここでは、基本にする図形を描きやすいように、スナップする間隔を少し広めに設定します。
操作
1. [表示-表示設定-グリッドの設定]を選択します。
2. [グリッドの座標]で、X軸・Y軸とも、[グリッド間隔]→[10]、[グリッド間分割]→[2]に設定します。
3. [グリッドの表示]の、[グリッドの表示]と[グリッドにスナップ]の両方をにします。

クリップウィンドウの[編集]シートにあるオプションパレットの[グリッドの表示]・[グリッドにスナップ]で、グリッドの表示やスナップの設定を切り替えることもできます。
4. 必要に応じて[グリッドの種類]や[グリッド色]を選んで、[OK]をクリックします。

こんなときは
一時的に、グリッドへスナップしないようにする

グリッドへのスナップをする設定の場合でも、自由な位置に描画や移動ができます。
自由な位置に描画・移動したいときは、Tabキーを押したまま始点や位置を指定します。
Tabキーを利用すると、オプションパレットやグリッドの設定を切り替えることなく、グリッドへのスナップ機能を使い分けることができるので便利です。

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■矢羽根模様

グリッドへのスナップを利用しながら、描画パレットの[連続直線]を使って矢羽根模様を描き、複写して模様を仕上げます。
操作
1. 描画パレットの[連続直線]をクリックし、グリッドへのスナップを利用しながら矢羽根模様を描きます。
2. 2. 完成した矢羽根模様を選択し、Ctrlキーを押しながらドラッグして、ぴったり並べて複写します。
3. カラースタイルパレットで[塗り]シートを選択し、[ベタ塗り]を選択して、一方に黒、もう一方に白の塗りを設定します。
4. 黒白両方の図形を選択して[変形-移動/複写]を選択し、[連続指定]をにし、[等間隔]を選択します。
幅として必要な数を[繰返回数]で設定して、[OK]をクリックします。

作例では、[繰返回数]を[5]に設定しています。

端点を指定すると、図形が複写されます。
5. 1段目の図形をすべて選択し、Ctrlキーを押しながらドラッグして、1個分ずらして2段目に複写します。
6. 右端の余った図形を左端の足りないところに移動します。
7. 2段分の矢羽根模様をすべて選択し、必要な長さだけ[変形-移動/複写]を使って連続複写します。

8. 複写が終了したら全体を選択し、[図形-グループ-グループ化]を選択して図形をまとめます。

ここでは手順を説明する画面の配置上、行方向をまず作成する方法を説明していますが、列方向をまず作成し複写する方が早い場合もあります。少ない手順での操作を考えて基本図形を作るのが「こつ」となります。

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■麻の葉模様

パターンを繰り返すことで作成できる模様の1つに麻の葉模様があります。
矢羽と同様、基本となるパターンをグリッドを目安にして描き、等間隔に複写します。
操作
1. 描画パレットの[連続直線]をクリックし、グリッドへのスナップを利用しながら模様の基本部分を描きます。
2. 描いた図形を選択し、[変形-ミラー]を選択して[方向]→[横方向]、[元図を残す]をにし、[OK]をクリックします。
3. 中心位置を、図形の右上の端点にすると、ミラー図形が作成されます。
4. 次に、描画パレットの[直線]を選択し、端点をとりながら2つの図形の頂点を結びます。
これで、基本の図形が描けました。

この作例のように、図形がある上に直線を描くときは、ドラッグ操作で描きます。始点でクリックすると、図形が選択されてしまいます。

5. 図形を扱いやすいように、[図形-グループ-グループ化]を選択して図形をまとめます。
6. [変形-移動/複写]を選択し、[連続指定]をにし、[等間隔]を選択します。
幅として必要な数を[繰返回数]で設定して、[OK]をクリックします。
端点を指定すると、図形が複写されます。
7. 1段目の図形をすべて選択し、Ctrlキーを押しながらドラッグして、1個分ずらして2段目に複写します。
8. 2段分の模様をすべて選択し、必要な長さだけ[変形-移動/複写]を使って連続複写します。

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模様の一部になる基本図形は、次の方法で描くこともできます。
描画パレットの[基本図形]グループの[平行四辺形]を使う
[平行四辺形]をクリックしたら、描画パレットの[詳細]で頂角と傾きの合計が90°になるようにして傾きを調整して、平行四辺形を描きます。
そのあと、描画パレットの
[直線]を使って対角線を描きます。
描画パレットの[長方形]を使う
長方形を描いた後、[変形-せん断]で長方形をゆがめます。
そのあと、描画パレットの
[直線]を使って対角線を描きます。

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update : 2006.07.05